
「(笑)をつけないで」と言われた僕が、代わりに選んだ言葉の理由
コラム
冗談にできなかった言葉
休日に二人で入ったカフェで、彼女が「あの言い方、どうしたの」と尋ねました。僕はコーヒーカップを手の中で回し、窓の外に目をやってから口を開きました。
「(笑)をつけてれば、何でも冗談にできたから」
口にした瞬間、隠していたものを全部置いてきたような気分になりました。情けない理由です。それでも、彼女の表情がやわらいでいくのを見て、隠さずに言えてよかったと思えたのです。
「(笑)」で守っていたつもりが、本当は一番伝えたい気持ちまで遠ざけていたのだと、ようやく分かりました。
そして...
「(今、笑っています)」なんて、われながら不器用だと思います。それでも、もう「(笑)」の裏に本音を隠すのはやめようと決めました。
帰り道、彼女から「あの言い方、嫌いじゃないよ」とメッセージが届きました。僕は迷わず「(本当に、うれしいです)」と返しました。冗談にしなくても、まっすぐ伝えていい。彼女がそれを受け取ってくれたことが、何よりの答えでした。
これからは、輪郭のはっきりした言葉で、気持ちを渡していこうと思います。
(40代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























