
子どもを待たせる焦りで列に割り込んだ私が、整理券の存在を知って思い知ったこと
コラム
整理券を持っていますか、という一言
ハンドルに手をかけた瞬間、店員さんが慌てて駆け寄ってきました。
「お客さま、こちらの限定ガチャは、最後尾でお配りしている整理券をお持ちの方だけがご利用いただけます。番号順のご案内になりますので、整理券はお持ちですか?」
整理券のことなど、私はまったく知りませんでした。「そんなの聞いてない」と食い下がっても、店員さんは丁寧に、それでもはっきりと「列に並んでいただいた方にだけお配りしているものなんです」と繰り返します。
並んでいた人たちの視線が、いっせいに私へ集まるのを感じました。
そして...
結局、整理券をもらうには、あの長い列の最後尾に並び直すしかありませんでした。さきほど「暇な人」と言い切った相手の、ずっとうしろに。その列を見たとき、私は急に自分のしたことが恥ずかしくなって、逃げるように店を出ました。
子どもを理由にすれば許されると、どこかで思っていた自分がいます。でも、私が踏みにじったのは、きちんと順番を守って並んでいた人たちの時間でした。次に並ぶときは、いちばんうしろから。そう決めて、私は店をあとにしました。
(30代女性・パート)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























