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「私が決めておいたから」孫の名前は祖母が決めるのが当たり前だと思い込んでいた私→こだわり続けた本当の理由

コラム

私もかつて、名前を決めてもらえなかった

家に戻ってから、ずっと昔のことを思い出していました。私が息子を産んだとき、その名前を決めたのは、私ではなく義母でした。私の意見を聞かれることはありませんでした。

寂しくなかったと言えば、うそになります。それでも、名前は祖母が授けるものだと自分に言い聞かせ、いつしかそれが正しいことだと思い込んでいました。だから今度は自分の番だと、何の疑いもなく信じていたのです。

本当は、ひとこと息子夫婦に聞けばよかっただけのこと。「名前、考えてる」と。それをしなかったのは、私自身が誰にも聞いてもらえなかった悔しさを、考えないようにしていたからかもしれません。

そして…

『結』。息子夫婦が選んだその名前を、私は半紙の佳子の隣に、小さく書き足してみました。並べてみると、二人が選んだ名前のほうが、ずっとこの子に似合っている気がしました。

孫を抱かせてもらったとき、私は息子夫婦に、勝手に決めて悪かったと頭を下げました。本当は、自分も同じことをされたのだと打ち明けたい気持ちもありましたが、それは言い訳になる気がして、のみこみました。

名前を呼ぶのは、これから親になる二人の役目です。私は祖母として、結と呼ばれるこの子を、ただ見守っていこうと思います。古い当たり前を手放すのは少しさみしいけれど、それでいいのだと、今は思えています。

(60代女性・主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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