
友達に断られたその日、俺が彼女に送ってしまった言葉と送れなかった本音
コラム
打っては消した2つの文章
昼を過ぎても、彼女から予定を変えるという連絡は来ませんでした。
俺は謝ろうと思い、チャットを開きました。
1度目は、
「ごめん、友達に断られて」
まで打ちました。
消しました。
2人で飲むつもりで缶まで買っていたことや、掃除までして待っていたことを知られるのが、妙に恥ずかしかったからです。
2度目は、
「急にひとりになって、会いたくなった」
まで打ちました。
それも消しました。
最初からそう送ればよかった言葉なのに、一度「俺のほうが大事だろ」と言ったあとでは、急に弱いことを言うようで送れませんでした。
彼女から、
「終わったら連絡する」
と届きました。
俺は既読だけつけました。
彼女の予定を変えさせずに、自分で別の過ごし方を探せばいい。そう思っても、誰かに連絡する気にはなれませんでした。
冷蔵庫の缶を奥へ押し込み、朝にも掃除した床をもう一度拭きました。
ようやく送れた、いちばん短い1文
夕方になっても、部屋には俺しかいませんでした。
テーブルを元の位置に戻してから、もう一度スマホを開きました。
送れたのは、
「ごめん、今のは忘れて」
だけでした。
本当は、忘れてほしかったのは、友達に断られて暇になった俺のほうだったのかもしれません。
しばらくして、彼女から返事が来ました。
「忘れないよ。でも、ちゃんと話は聞く」
何度か読み返しました。
忘れてもらえないなら、何があったのか話すしかありません。
それでも、その日のうちに友達に断られたことを書くことはできませんでした。
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そして...


























