
送れなかった「やり直したい」の代わりに、元カノへ強がりを送った俺の1年半
コラム
しばらくして返ってきたのは、1枚の写真でした。打ちかけた返事を消すたびに、1年半前に既読のまま放っておいたメッセージが頭をよぎりました。
友人の結婚式の帰り、引き出物の紙袋を膝に抱えたまま、電車の中でスマホを開きました。宛先は、別れてから一度も連絡していなかった元カノです。送った文面は、本当に伝えたかったこととは違うものでした。
別れ際の一言の裏で、言えなかった退職のこと
彼女と別れたのは1年半前です。将来の話を切り出されたとき、俺は「今は結婚とか考えられない」と答えました。
本当は、勤めていた会社を辞めたばかりで、次の仕事も決まっていませんでした。それを話せば情けない男だと思われる気がして、言えなかったのです。
距離を置いたあと、彼女から「待ってるって言ったら、重いかな」と届きました。「待ってて」と返すほどの自信はなく、「待たなくていい」と打つ勇気もない。既読だけをつけて、そのままにしてしまいました。
何度も消した「やり直したい」
今の会社に移って1年がたち、ようやく仕事に慣れてきた頃でした。
その日、友人の結婚式で新郎が読み上げる手紙を聞きながら、頭に浮かんでいたのは彼女のことばかり。
帰りの電車で、送信欄に「やり直したい」と打っては消しました。断られたら、そこで本当に終わってしまう。結局、「久しぶり。元気してる?」とだけ送りました。既読がつくまでには、少し間がありました。
「元気だよ。どうしたの、急に」と返ってきて、あのメッセージを思い出しました。まだ待っていてくれるかもしれない。そう思いたくて、「まだ待ってるなら」「戻ってやってもいい」と続けて送ったのです。
上からの言い方にしておけば、断られても冗談で済ませられる。そんな計算をしていました。
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返ってきた写真と、送れなかった返信



























