
「お下がりで十分よね」と紙袋を押しつけるママ友に、中身を広げた私が園の玄関で返した言葉
コラム
園の玄関で伝えたこと
次のお迎えには、靴箱の横の紙袋を提げて家を出ました。園の玄関に着くと、彼女が新しい紙袋を手に近づいてきました。
「お下がりで十分よね」
差し出された紙袋には手を伸ばさず、持ってきた紙袋を彼女のほうへ向けました。
「もう、お下がりは受け取れません。毛玉や汚れがあって、息子も着たがらないので」
彼女は差し出していた紙袋を少し引っこめました。
「えっ、せっかくあげてるのに」
「せっかくでも、いらないものはいりません。この前の分も返します」
「わかった」
彼女は2つの紙袋を提げて、息子さんのほうへ戻っていきました。息子と手をつないで園を出ると、空いた右手がやけに軽く感じられました。
そして...
それ以来、紙袋を渡されることはなくなりました。お迎えの頼みごとも、あの日が最後でした。
息子のクローゼットには、本人が選んだ恐竜柄のトレーナーが並んでいます。
ただ、1つだけ分からないままです。彼女は自分が渡していた服を、一度でも広げて見たのでしょうか。
(30代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























