
「あとで返すから払っといて」毎回私に会計を任せる友人→今度は私が「同じこと」をしてみると…
コラム
毎回会計を任せてくる友人に、一度だけ同じ言葉を返してみました。黙って財布を出した彼女に、店の外で手渡した白い封筒。その日の出来事をきっかけに、私はこれまでの会計の仕方を終わらせることにしました。
財布の小銭入れの奥に、レシートが少しずつたまっていきました。どれも大学時代からの友人と出かけた日のものです。捨てずに取っておく理由は、自分でもまだはっきりとは分かっていませんでした。
会計のたびに出る決まり文句
「あとで返すから払っといて」
レジの前に来ると、友人は決まってそう言い、先に店の外へ出ていきます。会計を済ませて追いかけると、スマホを見ながら「ありがとう」と笑うだけ。
もちろん返してはくれます。次に会ったとき、テーブル越しにお札を数枚こちらへ滑らせて。ただ、いつも少しだけ足りないのです。2,860円の日は2,000円、3,420円の日は3,000円。
「残りは次ね」
そう言って閉じる財布には、1万円札が何枚も重なって見えていました。
帰り際、持ち帰りのケーキを2つ私の会計に足した日もありました。箱は当然のように友人の手に。
「もういいよ」が通じない
半年が過ぎるころ、細かい残りを気にするのが面倒になり、こちらから切り出しました。
「細かいのはもういいよ。残りはなしで」
てっきり喜ぶと思っていたのに、彼女は首を横に振りました。
「それはだめ。ちゃんと返すから」
いつになく強い声。それなのに、次に会った日もまた「残りは次ね」です。
家に帰り、たまったレシートを机に並べてみました。友人が返し残した金額を書き出すと、9回分で合計7,640円。彼女が金銭的に困っている様子はありません。私を軽く見ているだけなら、残りを帳消しにする提案にすぐ飛びつくはずです。どちらの理由もしっくりきませんでした。
理由は分からないままでしたが、毎回立て替えては少しずつ踏み倒されるような関係を、これ以上続ける気にはなれませんでした。
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今度は私が先にレジを離れて

























