5年片思いした友達に、失恋の相談を送った俺。あの日の約束を守りたかった

コラム

会おうと言われた後で

しばらくして返ってきたのは、会おうというメッセージでした。

「明日、会える?」

「わかった。いつもの喫茶店でいい?」

「うん」

約束のことを話すかどうか、ベッドの中で考え続けました。彼女が覚えていないのなら、持ち出すのは返事を急かすのと同じです。結局、何も言わずに会うと決めました。

そして...

翌日は待ち合わせより早く駅前の喫茶店に着き、窓際の席で彼女を待っていました。彼女が向かいに腰を下ろしたところで、まず頭を下げました。

「困らせてごめんな」

「謝らないでよ」

「なんで私に相談したの?」

カップに目を落としたまま、「約束だったから」とだけ答えました。首をかしげた彼女に、それ以上は何も足しませんでした。

店を出て別れたあと、いつものようにメッセージを送りました。

「気をつけて帰れよ」

それから5年前のチャット画面を開き、あのメッセージをスクリーンショットに撮ったのです。送るかどうか決められないまま、アプリを閉じました。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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