娘に「パパしつこい」と打たれた俺→コンビニまでの道で娘に伝えたこと

コラム

コンビニまでの道

翌週、夕飯の片付けが始まったところで、上着を手に娘の部屋へ声をかけました。

「アイス買いに行くけど、来る?」

少しして、娘はサンダルを履いて出てきました。コンビニまでの道で、前を向いたまま2つだけ伝えました。

「パパに言いたいことは、歩いてる間に言って」

「ママを通さなくていいから」

その日、娘はアイスを選んだだけで、何も言いませんでした。最初の文句が出たのは、次の日の帰り道です。娘が1つ言うごとに、俺は短く1つ返しました。

「ノックして」

「わかった」

「これママに言わないでね」

「言わない」

数日して、帰ってアイスの袋を妻に渡すと、聞かれました。

「あの子と毎回、何話してるの?」

「それは言えない約束なんだ」

口にしてから、妻だけを外に置いたような後ろめたさが残りました。

そして...

家では、娘の部屋のドアを2回ノックしてから声をかけるようになりました。

「入っていい?」

「ちょっと待って」

ドアの前で待つ間、帰り道で聞いた文句を思い返していました。「スマホのぞかないで」には「のぞかない。この前はごめん」と答えました。「靴下出しっぱなし」には「片付けた」と。あの一言を本当に取り消してもらえたのかどうか、確かめる言葉はまだ見つかっていませんでした。

(40代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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