
「パパしつこい」と打った娘の通知を見た夫→翌週から始まった、娘と2人だけのコンビニ通い
コラム
「ママは留守番ね」。夫と娘だけで出かけるのが、いつものことになっていました。2人が毎回何を話しているのか、私だけが知らないまま日が過ぎていきました。
パート先の休憩室で、机に置いたスマホの画面が明るくなりました。家族3人のグループチャットに届いた、娘からのメッセージです。アプリを開くと、そこにはまだ短い一言が残っていました。
取り消される前の一言
画面に並んでいたのは「パパしつこい」の一言でした。
前の日の夕飯の席で、娘のスマホが鳴った時のことです。夫が画面をのぞき込み、「これ誰?男の子?」と聞きました。中学1年の娘は答えず、箸を置いて部屋へ戻っていったのです。
画面を見つめているうちに、娘から私あての個別メッセージが続けて届きました。
「ママ、さっきの家族のほうに送っちゃった」
「パパ見たかな」
娘はこれまでも、夫への不満を「ママからパパに言っといて」と私に送ってきていました。今回も、私だけに届くはずだったのでしょう。
グループに戻ると、さっきの一言は取り消し済みの表示に変わっていました。
「消したなら大丈夫だよ」
そう返したものの、あの一言は数分の間画面に残っていたのです。その間に夫がスマホを開いたかどうかは、私には分かりようがありませんでした。
既読のあとの短い返事
残り少ない休憩時間で、夫に個別で送りました。
「今日、家族のグループ見た?」
既読はすぐについたのに、返事が来たのは休憩が終わる直前でした。
「見たよ」
それだけでした。今頃、夫は外回りの車の中で何を考えているのだろう。慌てて打ち足しました。
「気にしないでね。あの子、昨日のことでまだ怒ってるだけだから」
「うん」
夫の返事は、それきりでした。帰宅した夫はいつもどおり「ただいま」と言い、娘の部屋のドアを一度だけ見てから食卓につきました。メッセージの話は、最後まで出ませんでした。
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「ママは留守番ね」




























