妻の「そのためにあなたがいるんじゃないの?」で俺が気づいた、優しさのつもりだった返信の正体

コラム

妻からの返信に、打っては消してを繰り返しました。自分が送った2通を読み返したとき、そこに抜けていたものに、ようやく気づいたのです。

デスクの端で、スマホが短く震えました。開いてみると、妻からのメッセージでした。熱が39度あると知って、すぐに返事を打ちました。その文面に何が抜けていたのか、送った時点では考えてもいませんでした。

何もさせないつもりで打った返事

「熱が39度あって、ずっと横になってる」

画面を見て、まず考えたのは、妻に何もさせないことでした。ご飯の支度はしなくていい。家のことも、今は気にしなくていい。そう伝えたくて、急いで打ちました。

「ゆっくり休んでていいよ。ご飯は外で食べてくるから安心して。」

送ってから、家事のことも書いておこうと、もう1通。

「洗濯と洗い物は元気になった時にやってくれればいいから!」

最後にびっくりマークをつけたのは、重く受け止めてほしくなかったからです。送信して、我ながらいい返事ができたと満足して仕事に戻りました。

画面に並んだ妻の言葉

妻からの返事が届いたのは、それから少したってからでした。

「それあなたがやって。なんで病み上がりで家事たくさんしなきゃいけないの。そのためにあなたがいるんじゃないの?」

読んですぐ、既読をつけてしまったことに気づきました。何か返さなければと、返信欄に「でも」と打っては消し、「そんなつもりじゃ」と打っては、また消しました。どれを送っても、言い訳にしかならない気がして。

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