「メモでもしてるの?」と笑った私に、彼から届いた1枚の画像→一番上にあった題名

コラム

画像の一番上にあった題名

しばらくして、彼から1枚の画像が届きました。スマホのメモ画面を撮ったもので、日付の横に短い言葉が並んでいます。「締め切り3日前倒し」「駅前のカレーパン売り切れ」「エレベーター点検で階段」。どれも、私が送ったきり忘れていたことばかりでした。

そして一番上には、題名がありました。

「もう一回、話してもらえるように」

愚痴なんて、聞かされる側には面倒なだけだと思っていました。それを彼は、また聞かせてほしいものとして並べていたのです。私はティッシュを2枚引き抜いて、しばらく目元に当てていました。

続けて、彼から「引いた?」と届きました。鼻をすすりながら「引いてない。なんでこの題名なの?」と返すと、少し間があって、彼から「今度会ったとき話す」とだけ返ってきました。

そして...

あれから、私も自分のスマホにメモを作りました。彼が話してくれた仕事の話を、思い出せる分だけ書き足しています。聞いてもらうだけでなく、今度は私が覚えておく番です。

まだ3行しかないこのメモを見せたら、彼はどんな顔をするでしょう。ただ、題名の「もう一回」が何を指しているのか、彼はまだ教えてくれていません。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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