「別れたい」と送ってきた彼女に、俺が言葉ではなく丸のスタンプを返したわけ

コラム

1年後に届いた一通

スマホに彼女の名前が浮かんだのは、それから1年がたった頃です。届いたメッセージは、こうでした。

「1年前のスタンプの意味、やっと分かった。ふざけてるなんて言ってごめんね」

どうやって気づいたのかは、書かれていませんでした。昔のやりとりをさかのぼったのだろうか。謝るのは俺のほうだと打ちかけて、やめました。代わりに、こう送りました。

「気づいてもらえただけで十分。ありがとう」

そして...

送ってから、十分だと書いたのは半分だけ本当だったと思いました。あの日、丸の横に一言でも添えていれば、彼女を1年も怒らせずに済んだはずです。

2年前、彼女は丸1つで俺の告白を受け入れてくれました。だから俺も、丸1つで彼女の決めたことを受け入れたかったのです。

彼女からの返信は、その後届いていません。それでも、丸1つの意味が1年越しに届いたのなら、あの一度きりで十分です。2年前に買ったスタンプは、もらった「はい」を返すためだけにあったのだと、今は思えます。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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