
「子どもの声がうるさい」と言われるのが怖くて謝り続けた私→ポストに入っていた便箋一枚
コラム
便箋に書かれていた一行
部屋に戻り、息子が積み木で遊び始めたのを確かめてから、便箋を開きました。叱る言葉が並んでいるはずだ、と思いながら。ところが、書かれていたのは一行だけ。
「もう謝らないでください」
差出人の名前はありません。整った字を何度読み返しても、どんな気持ちで書かれたのかが読み取れませんでした。謝られるのが迷惑だったのか。それとも、もう顔も合わせたくないということなのか。便箋を折り目どおりにたたみ直し、キッチンの引き出しにしまいました。
そして...
あれから、エントランスで女性と会っても、軽く会釈されるだけです。私も「すみません」をのみ込んで、頭だけを下げるようにしました。息子が走り出しそうになると、つい腕をつかんでしまうのは相変わらず。引き出しを開けるたび、たたんだ便箋が目に入りました。あの一行は、もう関わらないでほしいという意味だったのでしょうか。それとも、私に別の何かを伝えようとしていたのでしょうか。
(30代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























