付き合って1か月、メッセージだと敬語に戻る彼→「知りたい」と送った私に届いた初めてのタメ口

コラム

「それ、答えないとだめですか」。距離を感じると打ち明けた私に、彼はやっぱり敬語で返してきました。けれど、その次に届いた通知だけは、いつもと様子が違っていたのです。

改札で手を振って別れたあと、ホームでスマホが鳴りました。さっきまで隣で笑っていた彼からのメッセージです。開いた画面には、いつものように丁寧な言葉が並んでいました。

ホームで届く敬語

彼とはボルダリングジムで知り合い、付き合いはじめて1か月になります。会っているときの彼は、よく笑ってよくしゃべる人です。

「次どこ行く?」「それ絶対おいしいやつじゃん」

そんなふうに、会話はいつもタメ口でした。ところが、別れたあとに届くメッセージは、まるで別人のようです。

「今日はありがとうございました。楽しかったです」

初めて受け取ったときは、照れているのだろうと思っていました。でも、何度会っても、メッセージになると必ず「です・ます」に戻ってしまいます。

「なんで敬語なの笑」

冗談めかして送ると、彼の返事はこうでした。

「なんとなくです」

同期の一言

気にしないようにしていましたが、ある日、職場の同期に画面を見せる機会がありました。

「付き合って1か月でこれ?まだ様子見されてるんじゃない?」

同期は笑っていましたが、私は笑えませんでした。会えば近くに感じるのに、メッセージでは一歩引かれている気がする。どちらが本当の彼なのか、分からなくなっていきました。

その週末のデートの帰りも、ホームで丁寧なメッセージが届きました。

「今日もありがとうございました。気をつけて帰ってください」

電車に揺られながら、何度も打ち直して、ようやく送りました。

「メッセージだと敬語なの、ちょっと距離感じる」

次のページへ

敬語のままの返事
  • X
  • Line