「返事遅いね」と言われた出張中の俺→13時間の時差の向こうで、彼女に黙って続けていたこと

コラム

眠気と引きかえの返事

それからは、アラームで起きては返事を打ち、また眠る日が続きました。暗い部屋でまぶしい画面を見つめ、打ち間違えては直す。その繰り返しです。
視察の最中に、あくびをかみ殺すことも増えました。同行した上司には、「時差ボケか」と笑われる始末。
それでも、彼女から届く「返事早くなったね」の一言を読むと、起きた甲斐があったと思えたのです。

そして...

帰国まであと5日に迫ったころ、ホテルに戻って開いたスマホに、彼女からメッセージが届いていました。
「ねえ、そっちは今何時?」
ありのままの時刻を打てば、彼女はこれから送る時間を気にするでしょう。すぐには返せず、いつもの夜中のアラームで起きてから、俺はこう打ちました。
「帰ったら、ちゃんと話す」
少しして届いた彼女の返事は、「帰ってきたら、いっぱい話そう」でした。
時差を言わなかったのは、彼女に時計を気にせず送ってほしかったから。早くなったと喜んでくれた返事は、毎回、彼女のために真夜中に起きて打ったものだったのです。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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