「このうさぎ可愛くない?」に14回返信なしの彼→私の送るスタンプは、そんなに迷惑だったの?

コラム

文具店に入っていく背中

彼でした。用事があると言っていた陸が、一人で商店街を歩いていました。

声をかけようか迷っているうちに、彼は小さな文具店に入っていきました。文具に興味があるなんて、聞いたこともありません。

ガラス越しにのぞくと、陸は店の奥の棚の前にしゃがみこみ、何かを手に取っては戻していました。丸めた背中が、一つずつ確かめるように動いていました。

私の知らない彼が、そこにいる気がしました。私は店の外から、メッセージを送りました。

「今なにしてる?」

ガラスの向こうで、陸がポケットからスマホを取り出すのが見えました。

そして...

彼はスマホをポケットに戻し、棚に向き直りました。
15回目の既読スルーです。私はガラス戸を開けました。
立ち上がった彼に、画面を突き出します。
「これで15回目なんだけど」
彼の手には、表紙に白いうさぎのいる1冊がありました。
14回も返事をくれなかった彼が、なぜ同じうさぎを探していたのでしょうか。

(20代女性・雑貨店スタッフ)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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