
既読はすぐなのに返信は必ず17分後の彼→「たまたまじゃない?」とはぐらかされた私が1周年に送った一言
コラム
「たまたまじゃない?」とはぐらかされた日から、私は返事が届くまでの時間を数えるのをやめられませんでした。会えば優しいのに、画面の中の彼はいつも少し遠いままでした。
送信ボタンを押して、私はスマホの時計を見ました。返事が来るまでの時間を確かめるのが、いつの間にか癖になっていたのです。きっと今日も、彼の返事が届くのは17分後のはずでした。
いつも17分後
彼とは友人の紹介で知り合い、付き合い始めてもうすぐ1年になります。
気づいたのは、付き合って2か月ほどたった頃でした。メッセージを送ると、既読はすぐにつくのに、返事は少したってから届きます。時刻を見比べてみると、その差はきっかり17分でした。
次の日も、その次の日も同じでした。短い返事でも長い返事でも、届くのは決まって17分後です。
一度だけ、軽い調子で聞いてみたことがあります。
「いつも返信、ちょうど17分後だよね」
17分後に届いた返事は、「そうかな、たまたまじゃない?」でした。
17分のあいだに
たまたまが10か月も続くはずがありません。
既読がついてからの17分、彼は何をしているのだろう。私とのやりとりを面倒に感じて、わざと間を空けているのだろうか。
週末に会えば、彼は私の話を最後まで聞いて、よく笑ってくれます。それなのに、画面の中の彼は、いつもどこか遠くにいるようでした。
迎えた1周年の日、彼はどうしても外せない仕事が入っていて、会う約束はできませんでした。帰宅した私は、迷った末にメッセージを打ちました。
「1年間ありがとう。今日、会いたかったな」
送信ボタンを押し、また17分待つつもりで、私はスマホをテーブルに置こうとしました。
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