付き合って2年の恋人を自分のもの扱いした俺が、電話に出た女性の同僚から聞かされた事情

コラム

エントランスで出かかった言葉

打ち上げの帰りに、彼女の会社まで迎えに行きました。
ガラス扉から出てきた彼女の隣に、あのときの同僚がいます。

「いつもお世話になってます」

頭を下げたあと、いつもの調子で口が動いてしまいました。

「こいつは、俺の」

そこで、電話で聞いた話がよみがえったのです。

「いや、違うな」
「俺のほうが、彼女に支えてもらってるんです」

彼女は少し驚いた顔で、俺と同僚を見比べています。
同僚は満足そうに目を細めて、彼女の肩をたたいて帰っていきました。

そして...

駅までの道で、言うべきことを何度も組み立て直しました。改札の手前で足を止め、彼女のほうを向きます。

「この前の、取り消させて。お前は俺のものじゃない」

彼女はしばらく黙ってから、じゃあ何なのと聞き返してきました。すぐにうまい答えは出てきませんでした。それでも、エントランスで言い直した言葉のほうが本当だと分かっています。

お前は俺のものと言った俺のほうが、ずっと前から彼女に支えられていたのです。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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