
「年収で選ぶ女は最低」が口癖の彼を私の実家に連れて行ったら→後日カフェで言われた一言
コラム
ニュースを見ても、同僚の話をしても、彼の口から出るのは人を下に置く言葉ばかり。あの人のどこを好きになったのか、思い出すのに時間がかかるようになっていました。
テレビのニュースが、結婚相手に年収を求める人が増えていると伝えていました。ソファの隣で、彼はリモコンを握ったまま画面を見ています。付き合って1年、この手のニュースが流れるたびに、彼は同じ言葉を口にしてきました。
ニュースのたびに出る口癖
「年収で選ぶ女は最低」
吐き捨てるように言って、彼はチャンネルを変えました。
同じ業界の勉強会で知り合った彼を好きになったのは、その性格でした。勉強会のあと、誰に言われるでもなく椅子を片づけていた背中。私の仕事の愚痴を、最後までうなずきながら聞いてくれたこと。彼の年収を気にしたことは、一度もありません。
だからこそ、あの口癖を聞くたびに、少しずつ居心地が悪くなっていったのです。
人を下に置く言葉
口癖が出るのは、ニュースのときだけではありませんでした。
会社の後輩が新車を買ったと話すと、「見栄っぱりだな」。私の同僚が昇進したと伝えると、「どうせ上に気に入られただけだろ」。
お金や肩書きの話になると、彼は決まって誰かを下に置こうとします。「誰かのことを、そんなふうに言わなくてもよくない?」
「本当のことを言ってるだけだろ」
彼はスマホから顔を上げずに答えます。
穏やかで、人を悪く言わない。好きだったはずのその性格が、少しずつ思い出せなくなっていきました。
そんなころ、母から、彼を実家に連れておいでと連絡がありました。実家は郊外の一軒家で、父は地元で小さな会社を経営しています。わざわざ話すことでもないと思い、彼には伝えていませんでした。
食事の途中、父が何気なく会社の話を始めます。彼は箸を置いて、父のほうへ身を乗り出しました。
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帰りの車で言い出したこと


























