
付き合う前は6時間話した彼→今は最長12分。「最近すぐ切るのって、何かあった?」と送ると届いた返事
コラム
思い切って送ったメッセージには、すぐに既読がつきました。けれど返事が届いたのは、しばらくたってからです。短い2通を読み返しても、電話が短くなった理由は見えないままでした。
そのメッセージを送る少し前、通話終了の画面には6分と表示されていました。「そろそろ寝よっか」と切り出したのは、今日も彼のほうです。枕元でスマホの通話履歴をさかのぼると、一番長い記録は付き合う前のものでした。
6時間話し続けた、付き合う前の電話
彼とは、友人の集まりで知り合いました。連絡を取り合うようになって1か月ほどたったころ、「ちょっとだけ話せる?」とメッセージが届いたのが始まりです。
好きな映画の話から子どものころの話まで、話題は途切れませんでした。切るタイミングを探すうちに、カーテンの隙間が白くなっていたのを覚えています。通話時間は6時間3分になっていました。
翌日は勤め先のパン屋でレジに立ちながら、何度もあくびをかみ殺しました。それでも頭の中は、次はいつ話せるだろうということばかり。
その2週間後に彼から告白されて、付き合うことになったのです。
付き合ってからの電話は、いつも彼が先に切る
付き合って3か月がたっても、電話の中身は「今日どうだった?」「何食べた?」くらいで終わっていました。10分ほどたつと彼が「そろそろ寝よっか」と切り出すのが、いつもの流れ。
最長でも12分で、あの6時間どころか30分に届いた日すらありませんでした。
話したいことは、ちゃんとありました。常連のおばあさんが毎回同じパンを2つ買っていく理由を聞いた話は、電話で話そうとメモアプリに書いたまま残っていました。
ある夜の電話でも、店に並んだ新作の話をしかけたところで「そろそろ寝よっか」と言われました。通話時間は6分。
「おやすみ」と返して切ったあと、履歴の上の方にある6時間3分を眺めているうちに、気づけばメッセージを打っていました。
「付き合う前は6時間も話してたのにね」
「最近すぐ切るのって、何かあった?」
送信ボタンを押した数秒後、既読がつきました。
次のページへ
届いた返事は、短い2通





























