「距離を置きたい」と彼女に送った俺が、親友にだけ打ち明けていた来月の引っ越しの事情

コラム

彼女に短いメッセージを送ってから1週間、チャットを開けずにいました。その間に親友へ打ち明けた言葉が、そのまま彼女に届くとは思わずに。

彼女に送った2通のメッセージ

転勤の内示を受けたとき、真っ先に浮かんだのは、付き合って2年になる彼女の顔でした。最近の電話で、彼女は新しく任された仕事の話を楽しそうにしていました。ついてきてほしいと言えば、あの仕事を手放させることになる。遠距離にすれば、いつ戻れるか分からないまま待たせることになる。

どちらを選んでも、彼女に何かをあきらめさせる。それなら、1人で決めてから伝えたほうがいい。そう思い込んでしまいました。

帰りの電車の中で、2通だけ送りました。

「急にごめん」

「距離を置きたい」

「え、どういうこと?私、何かした?」

そう返してきた彼女は、何も悪くありません。それだけは伝えたくて「そうじゃない。少し1人で考えたいことがある」と返しました。どのくらいかと聞かれても、転勤のことを書けば話が始まってしまう気がして、「ごめん、今はうまく言えない」としか打てませんでした。

1週間、開けなかったチャット

それから1週間、彼女とのチャットは開けませんでした。開けば、何か書かなければいけなくなる気がして。そのくせ、部屋の解約の手続きだけは進めていました。

転勤のことを話したのは、大学時代からの親友だけです。会って打ち明けた数日後、親友からチャットが届きました。

「彼女にはちゃんと話したのか?」

「来月で今の部屋、引き払うことにした」

「あいつにはまだ言わないでほしい」

俺が返した2通が質問の答えになっていないのは、自分でも分かっていました。話していない、と書きたくなかっただけです。親友からは「それはないだろ」と届きましたが、俺はそれきり返事をしませんでした。

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