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「SEXすると好きになってしまう」現象はなぜ引き起こされるのか?

コラム

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川口美樹


あらかじめ言っておきますが、この記事はワンナイトラブや、恋愛対象だとは思えない相手とのSEXの是非について問うものではありません。


それは個人の価値観に委ねられるもので、「そんなことしてはいけない」と思う人はしなければいいし、「恋愛とSEXは別物。楽しければいいじゃない」と思う人はすればいいというだけのこと。


しかし、まさにその価値観がブレブレであることには、注意喚起をしたいなと思っています。

「遊びだとわかっているのに、好きになってしまった」はなぜ起こる?

「いやいや、あの人のことはなんとも思ってないから~」なんて言っていた女子が、ある日「どうしよう。勢いに流されて”ヤって”しまったら、好きになってしまった」と言い出す。


割とよく見る光景です。行為に及んだこと自体には責められることではないと思いますが、問題は「相手は本気じゃないってわかっているのに、好きになってしまった自分の感情はどう割り切ればいいの?」という悩みがついてきてしまっていることです。


どうしてこのようなことが起こってしまうのでしょうか?これは人間の認知的不協和という心理作用によって説明することができます。

恋愛における認知的不協和の実例

そもそも、「認知的不協和」とはなんぞや?というところをご説明しましょう。


これまでの自分の信念や行動規範を脅かすような事実が目の前に現れた時に、人はものすごく不快感を抱きます。


それを解消しようとして、信念の方か事実の方、捻じ曲げるのが簡単そうな方を選んで、どちらかを否定しようとします。これが認知的不協和です。


例えば、お金持ちになりたい!と思っていた人が、頑張って努力した結果全財産を失ってしまった、という現実に直面した時、「もう一回頑張る」のはとても大変なことなので、もともとの信念の方を「お金が少なくても人生は楽しめる」とか「お金持ちなんて性格の悪いやつしかない」などと言って変えてしまうようなケースなどがあります。

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