「人肌恋しい」とは

「人肌恋しい」とは、人との肌の触れ合いを求めている状態のことです。エッチがしたいというような下心ではなく、人のぬくもりが欲しい状態のときにも使います。

恋愛においては、主に異性の肌やぬくもりを求めるときに使う「人肌恋しい」という言葉。恋人が欲しい、寂しい、癒されたいなど、人によって「人肌恋しい」と感じるときの深層心理は異なります。

人間は動物なので、寒くなると本能的にぬくもりを求める生き物。暗くなると不安や身の危険を感じて誰かに近づこうという感情も強くなります。冬は気温が低く、日が短いため夜の時間が長くなりますよね。寒い季節に人肌恋しいと思うのは人間の本能であり、自然なことなのです。

「冬は人肌恋しい季節」という言葉には動物の本能にもとづいた根拠があったんですね。

人肌恋しいと感じる10の瞬間

気温が下がり、肌寒くなってくると木々も枯れて、なんだか街全体が物寂しい雰囲気になりますよね。そんなときにふと「人肌恋しいなぁ」と感じる人は少なくありません。

夏の楽しいイベントも終わり、テンションが下がりがちな季節の変わり目。人間は寒くなると人のぬくもりを求める生き物です。寂しい気分＋肌寒いとなれば、人肌恋しい気分になるのは当然かもしれませんね。

恋人がいない人にとってツラい時期となるクリスマスシーズン。街には仲よさげなカップルがあふれ、肌を寄せあい楽しそうに歩いている姿が目に入ります。「うらやましいなぁ」と人肌恋しくなる女性も多いのではないでしょうか？

さらにクリスマスシーズンは忘年会、仕事納め、大掃除などでみんな忙しく、友達ともあまり予定があいません。自然と人とのつながりを求めてしまいますよね。

SNSに友達カップルのラブラブな写真がアップされていると、いいねボタンを押しながら「私にも恋人がいればなぁ」と人肌恋しくなる瞬間があるはず。

夜、ひとりでお酒を飲みながらカップルのラブラブな様子を見ると寂しさにたえきれず「SNSなんかやめてやる！」と勢いで退会してしまった女性も少なからずいます。

人間の記憶は嗅覚と密接に関係しています。季節ごとの匂いの違いってありませんか？梅雨の時期の湿っぽい匂い、秋のキンモクセイの匂いなど、その季節特有の匂いを嗅いだときに記憶がよみがえることがあります。

過去に恋人と別れた季節と同じ匂いを嗅ぐと、忘れていた過去の恋愛を思い出すことも。「そういえば去年の秋は元カレと過ごしていたなぁ」そんなことを思い出して人肌恋しくなる女性もいます。

ラブソングの歌詞って「わかる～！」と思わず共感してしまいますよね。とくに冬のラブソングは寂しい歌詞や切ない言葉が多くて泣いてしまうことも。

元カレと一緒に聴いた冬のラブソングが流れると、一緒にいたときの思い出もあいまって一層悲しい気持ちになります。「あのとき別れていなかったら……」と人肌恋しくなり、忘れたはずの彼にもう一度触れたいと思うこともあります。

年齢を重ねるといままで一緒に遊んでいた友人も結婚したり、仕事が忙しかったりしてひとりで過ごす休日も増えていくものです。

せっかくの休日に予定がなくひとりで過ごしていると、「誰か相手してくれないかな」と人肌恋しくなる瞬間も。誰からも連絡がないと孤独を感じてツラいですよね。

冬はベッドに入っても身体が冷えて、なかなか寝付けないことがあります。そんなとき「一緒に添い寝してくれる彼氏がいればいいのに」と人肌恋しくなったことはありませんか？

電気を消した暗い部屋は気分も落ち込みやすいので、ネガティブな気分になりやすいのです。いくら着こんで毛布をかぶっても、やっぱり人肌の温かさにはかなわないですよね。

お酒を飲んで酔うと、誰かに甘えたい気分になった経験がありませんか？お酒を飲むと、脳内からは「ドーパミン」という楽しさを感じる物質の分泌が促されます。一方で、お酒を飲むことで「セロトニン」という気持ちを落ち着かせる物質の働きが鈍くなるのです。つまり、お酒を飲むと楽しい気分になり、異性を求める気持ちが我慢できなくなることも。

お酒を飲んで人肌恋しくなり、酔った勢いでそのままベッドイン……なんてシチュエーションは、アルコールによる脳内物質の影響だったのですね。

自分も友達も彼氏がいないなら、いつも一緒に遊んで寂しく感じることはありません。でも、もし仲のいい友達に彼氏ができたと聞いてしまったら……。

いままでのように一緒に遊ぶこともなくなり、ひとりの時間が増えます。誘っても相手にしてもらえない、ほかの友達もみんな彼氏とお出掛け。そうなると急に「私にも彼氏が欲しい」と人肌恋しくなってしまいます。

気になる男性との楽しいデート。別れた直後は急に寂しくなるものです。まだ恋人にまで発展していない関係なら「次はいつ会えるんだろう」と不安に思ったり「彼は私のことをどう思ってるのかな」と悩んだりします。

帰り道にひとりで彼との恋愛の行方を考えていると、恋心が募って人肌恋しくなる瞬間も。恋人じゃないから気軽に本音を聞けない、そんなもどかしさが人肌恋しい気持ちをより大きくさせます。