
親しみを込めて押し続けたハートがスクショになって返ってきた
ライフスタイル
悪気はなかった。本当に、ただの親しみだった。でもそれが相手にどう届いていたのか、人事から呼び出されるまで考えたことすらありませんでした。
ハートを選んでいた理由
部署のグループチャットで部下が「了解です」と返してくるたびに、リアクションをつけるのが習慣でした。読んだよ、という意味です。グッドサインが多かったと思います。でもあの子のメッセージにだけは、ハートを押していました。
理由を聞かれると困ります。深い意味はなかった。仕事を丁寧にこなす部下で、応援したい気持ちがあった。グッドサインより少し温かい気持ちを伝えたかった。それだけのことです。恋愛感情かと聞かれれば、違うと答えます。でも「じゃあなぜ他の人にはハートを押さないのか」と問われると、うまく説明できないのです。
無自覚という罪
ある日、別の部下から雑談の中でこんな話を聞きました。「あの子、最近ちょっと元気ないですね」。思い当たることはありませんでした。仕事ぶりはいつも通りだし、グループチャットでのやりとりも変わらない。
あとから知ったことですが、あの子は同期に相談していたそうです。「考えすぎだよ」と言われたと。その一言で、あの子は誰にも言えなくなった。そして誰にも言えない代わりに、スクリーンショットを撮り始めた。俺が無自覚にハートを押し続けている間、あの子は毎回それを記録していたのです。
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あまりに多い数字























