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使い捨て同然で退職した私→機械が止まり、元職場から助けを求める連絡が届いた

コラム

小さな製造会社で、たったひとりで機械のメンテナンスを担当してきた私。10年以上かけて身につけた技術も、会社にとっては「あって当たり前」のものでした。

引き継ぎの時間も与えられないまま退職した私のもとに、ある日突然、元上司から連絡が届きます。その内容を見たとき、私はある決断をしました。

誰にも評価されなかった10年間

私が勤めていたのは、従業員30名ほどの小さな製造会社でした。入社してすぐに配属されたのは、工場の機械メンテナンス部門。といっても、担当者は私ひとりだけ。古い機械が多く、マニュアルもない状態から、試行錯誤で技術を身につけてきました。

機械が止まれば生産ラインが止まる。だからこそ、休日でも呼び出されることは珍しくありませんでした。それでも「縁の下の力持ち」として会社を支えている自負がありました。ただ、女性だからと上司からの評価は常に低く、昇給もほとんどなし。「機械が動いて当然」という空気の中で、私の仕事は見えないものとして扱われ続けていたのです。

突然の退職勧奨と、使い捨ての現実

転機は、会社の業績が傾き始めた頃でした。人員削減の話が出たとき、真っ先に名前が挙がったのは私だったのです。上司から届いたメッセージには、こう書かれていました。

「メンテナンスは外注で対応できるから、今月末で退職してもらえないか」

私は短く「わかりました」とだけ返信しましたが、10年以上積み上げてきたものが、たった一通で否定された気持ちでした。悔しさと虚しさが込み上げましたが、引き止められることもなく、私は退職届を出しました。会社にとって、私はその程度の存在だったのだと、そのとき痛感したのです。

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