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「外注で対応できる」と彼女を切った私が、工場の床に座り込んだ日

コラム

止まった工場で

退職から2カ月が過ぎた頃、工場のメイン機械が止まりました。製造ラインが完全に停止した状態で外注業者を呼びましたが、「このメーカーの機械は専門外です」と言い、手をつけないまま帰っていきました。

汗ばんだ手でスマホを持ち、彼女にメッセージを打ちました。

「工場のメイン機械が止まって、外注業者も手が出せない状態。お願いだから見に来てくれないか」

「君しかわからない機械だから。助けてほしい」

送りながら、指先が少し震えていました。切り捨てておいて「助けてほしい」と。

そして...

「申し訳ありませんが、現在は別の会社でお世話になっています。対応は難しいです」

それ以上のメッセージは来ませんでした。怒りも、皮肉もなかった。その簡潔さがかえって、胸の奥に重く残りました。

誰もいなくなった工場で、止まったままの機械の前に座り込みました。10年以上ここを守ってくれていた人を「外注で代わりがきく」と判断した。その誤りに、ようやく気がつきました。彼女が次の職場できちんと評価されているとすれば、それは私への答えでもあると思います。

(50代男性・製造業管理職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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