
「明日面接なんだ」の一言に、駅のベンチで30分書き直した俺の応援メッセージ
コラム
半年前の借りを、いま返したかった
最終的に届けたのは、4通に分けた長いメッセージでした。
「明日の面接、緊張するよね。でも俺は君が半年かけて準備してきた姿、ずっと見てきたから知ってる」
まずはそう書きました。そして次に、半年前のことに触れました。
「前に俺、頑張れしか言えなかったときがあったよね。あのときちゃんと言えなかった分、今日は伝えさせて」
あの夜、彼女は俺の前で初めて泣きました。ちゃんと寄り添えなかった自分を、ずっと申し訳なく思っていたのです。続けて「君は話すと一気に空気を変えられる人だよ。それは2年見てきた俺が一番よく分かってる」とも送りました。
そして...
最後に「うまくいかなくても俺は何も変わらない。だから明日は思い切って自分の言葉で話してきて」と書いて、送信ボタンを押しました。返信はしばらく来ませんでした。だいぶ経ってから「ありがとう。明日、いってきます」とだけ短く届いて、俺は「大丈夫。明日の君なら絶対大丈夫だから」と返しました。
ベンチから立ち上がるとき、駅のロータリーで電車を待つ人たちの列がぼやけて見えました。たぶん俺は、いつも一行で済ませてきた言葉の重みを、今日初めて自分で実感したのだと思います。本当は、もっと早く、普段の生活のなかで渡しておくべき言葉ばかりでした。
(30代男性・システムエンジニア)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























