
「俺の金で生きてる自覚ある?」と送ってきた彼に、私が返した1枚の通帳の写真
コラム
既読のまま止まっていた画面
既読はついたのに、返事はありませんでした。
私はその間に洗濯機の説明書を取り出し、修理する場合の金額を調べていました。
ようやく届いたのは、短いメッセージでした。
「ごめん。俺、ちゃんと見てなかった」
続けて、もう1通。
「今日、半年追ってた契約が全部流れた。関係ないのに当たった」
仕事がうまくいかなかったことと、私にあの言葉を送ったことは別です。
だから「大変だったね」とは返しませんでした。
「洗濯機はいいから、帰ったら2人でご飯食べよう」
しばらくして、
「うん。ごめん」
と届きました。
さらに、
「洗濯機、俺が全部出す」
と続きました。
私は、
「半分でいい。最初からそう言ってる」
と返しました。
そして...
玄関の音がして、彼は靴を脱ぐ前に「ごめん」と言いました。
私は食卓に座り、家賃、生活費の値段をスマホの電卓で順番に出しました。彼も向かいに座り、初めて私が毎月払っている金額を最後まで見ました。
「こんなにかかってたんだ」
彼が言いました。
「だから半分って言ったの」
新しい洗濯機は、予定どおり2人で半分ずつ出しました。
家賃も生活費も、今までの分担のままです。ただ、数か月に1度だけ、お互いが何にいくら払っているかを一緒に確認するようになりました。
あの通帳も、今も同じ引き出しに入っています。
前より開く回数は減りました。
もう、どちらのお金で生きているのかを証明するために使うものではなくなったからです。
(20代女性・派遣事務)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























