
洗濯機の相談に「俺の金で生きてる自覚ある?」と返した俺→写真で初めて知った彼女の負担
コラム
家賃を払っているのは俺でした。それだけで、自分のほうがこの生活を支えていると思っていました。彼女が毎月いくら払っているのか、俺は2年間、一度も計算したことがありませんでした。
断られた商談の資料をかばんに押し込み、次の予定まで時間をつぶしていたときでした。スマホに届いたのは、壊れた洗濯機についての短い相談でした。
「家賃は俺だから」と答えていた
同棲を始めたとき、家賃9万円は俺、食費や光熱費、日用品は彼女と決めました。
最初にだいたいの金額も出したはずです。
それなのに、いつの間にか俺の中では「家賃を払っている俺」と「その他を払っている彼女」という分け方に変わっていました。
少し前、会社の同僚に「同棲って金かからない?」と聞かれたことがあります。
「まあ、家賃は俺だからな」
そう答えました。
「彼女は?」
「食費とか光熱費」
それだけ言うと、相手は「じゃあ結構出してるじゃん」と返しました。
実を言うと彼女が実際に毎月いくら払っているのか、知らなかったのです。
給料日に家賃が引かれるたびに、自分のほうがこの家を支えているという気持ちは、少しずつ当たり前になっていました。
「半分」を読んでも出てきた言葉
その日は、半年かけて追っていた契約が全部流れた日でした。
上司への報告を終え、取引先の近くで次の予定を待っていたとき、彼女から届きました。
「洗濯機、買い替えの半分お願いできる?」
今思えば、「半分」という文字はちゃんと見ています。
それでも、俺の中に残ったのは「また金が無くなる」という感覚でした。
俺は入力欄に打ちました。
「俺の金で生きてる自覚ある?」
送ったあと、自分でも言いすぎたと思いました。
でも、すぐに謝る代わりに、「俺は家賃を払っている」という言い訳を頭の中で繰り返していました。
仕事で負けた日に、家では自分が上だと思える言葉を使ったのだと思います。
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写真に並んでいた「90,000」


























