
「あなたの彼、私に告白したよ」と言った友人が、続きを教えてくれなかった理由
コラム
「あの子に、何を話したの」
インターホンを押すと、彼は部屋着のまま出てきました。
「あの子に、何を話したの」
彼の表情が変わりました。
「何て聞いた?」
「私に告白したって」
彼はしばらく黙ったあと、「言い方がすごいな」と言って、部屋の奥へ戻りました。本棚の上段から持ってきたのは、小さな箱でした。ふたを開くと、指輪が入っています。
「これを買う前に、サイズを確認してもらった」
私は箱と彼の顔を交互に見ました。
「じゃあ、9号って聞いたのも?」
「俺が頼んだ」
彼は、来月の記念日に渡すつもりだったこと、その相談を友人にだけしていたことを話しました。最近スマホを伏せていたのも、友人とのやりとりが画面に出るのを避けるためだったそうです。
「先に言うつもりだったのに、順番が逆になった」
私が想像していた告白とは、まるで違っていました。
そして...
彼は箱を持ったまま、「もう見せちゃったけど、今ここで言ったほうがいい?」と聞きました。
私は首を振りました。「それは、予定してた日にちゃんと言って」
彼は箱を閉じて、「わかった」と答えました。帰ってから、友人にメッセージを送りました。
「聞いた。あの言い方ずるい」
返事はすぐに届きました。
「それはごめん。ほんとに言い方間違えた」
最近伏せられていたスマホも、9号を聞かれた理由も分かりました。来月、あの箱がもう一度開く日を、今度は知らないふりをして待つことにします。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























