
「あなたの彼、私に告白したよ」と言ってしまった私が、その先を言えなかった理由
コラム
口から出た最悪の言い方
それから1週間ほどして、彼女とカフェで会いました。席についた彼女が、何気ない調子で言いました。
「彼ね、最近スマホを伏せるの。何か隠してる」
私はすぐに理由が分かりました。彼が見られたくないのは、たぶん私とのやりとりです。でも、「何もないよ」と言えば嘘になります。「気にしなくていいよ」と言っても、私が何か知っていると分かります。何と返せばいいのか考えているうちに、口から出たのが、「あなたの彼、私に告白したよ」でした。
言った瞬間、自分でもまずいと思いました。彼が私に打ち明けたのは、プロポーズのことです。私への告白ではありません。
「どういうこと」
彼女の顔を見て、「告白っていうか」まで言いかけました。でも、その続きを話せば、彼が準備していることまで全部伝えることになります。
「続きは、彼に聞いて」
結局、それしか言えませんでした。私は伝票を持って席を立ちました。あのまま向かいに座っていたら、顔に出てしまうと思ったからです。彼女を不安にさせたかったわけではありません。ただ、秘密を守ろうとして、いちばん誤解される言葉を選んでしまいました。
そして...
その日の夜、彼女からメッセージが届きました。
「聞いた。あの言い方ずるい」
内容を見て、彼に直接聞いたのだと分かりました。私は返しました。「それはごめん。ほんとに言い方間違えた」少しして、「来月まで知らないふりする」と届きました。
それには、うさぎが口を閉じているスタンプだけを返しました。今度こそ、私は何も言わないつもりです。
(20代女性・販売職)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























