
最後の打ち上げに行きたくて、彼女との映画を断った俺→彼女についた嘘
コラム
帰りの電車で届いた一言
店を出て電車に乗ってすぐ、通知が来ました。トークを開くと、友人の投稿を写したスクリーンショットが届いていて、その下にメッセージが続いていました。
「元気そうだね」
肩を組まれて笑っている自分の顔を見て、ようやく何が起きたのか分かりました。最初に打ったのは、まだ体調のせいにした言い訳です。送る前に消し、事情を長々と並べた文章も消しました。駅をいくつも過ぎ、20分たって送れたのは2通だけでした。
「ごめん。体調悪いのは嘘」
「フットサルの仲間の最後の打ち上げで、これが最後だからって誘われて行った」
怒った言葉が並ぶと思っていました。届いたのは、これからの約束でした。
「嘘つくのは、これからは無しにして」
「急にキャンセルしたくなったら、正直に言って」
責められるよりも、その2行のほうが重く残りました。
「うん。もう嘘はつかない」
そして...
次の日、同じ映画の来週の回を、後ろのほうの列で2席予約しました。彼女がいつも選ぶ列です。予約画面のスクリーンショットを添えて送りました。
「来週、これでどう?」
「うん、楽しみにしてる」
トークをさかのぼると、あの日送った「体調悪い」が残っていました。消さずに、そのままにしておきました。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)






























