後輩をかばった10年前の私には、言えずに消した続きがありました

コラム

後輩から届いた、あの日と同じ文

後輩が新人の教育係を任されたことは、3年前に別の支店へ移る前に聞いていました。それからのやりとりは年に数回。久しぶりの通知を開くと、こう書かれていました。

「今日、後輩のミスで、先輩と同じ文を打ちました。私がやりました、って」

後輩が教育係なら、新人の登録を確認して通したのもきっと後輩です。同じ文を打ったのなら、理由も半分は私と同じなのだろうと思いました。

そして...

最初に打ったのは、10年前の承認画面のことでした。確認者の欄に私の名前があったこと。数量を見ずに確定を押したこと。読み返すと言い訳のように見えて、送信欄からは消しました。

「そっか。確認したのは、あなただったんだね」

送ったのは、それだけです。消した文はメモ帳に移して、まだ後輩には送っていません。

(40代女性・営業事務)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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