
フリマで300円値切ってきた購入者→支払いのあと、梱包しかけた私に届いたメッセージ
コラム
値下げに応じた返信には、書かなくてもいい一言を添えていました。支払いのあとに届いたメッセージを、梱包しかけた箱の前で、私はすぐには開けられませんでした。
出品ボタンを押してほどなく、スマホに通知が届きました。開いてみると、出品したばかりのマグカップに付いた最初のコメント。相場より低めの値段にしていた私は、その文面を読んで、入力欄をなかなか開けずにいました。
差額300円の値下げ交渉
出品したのは、何年も前に買って数回しか使わなかったマグカップです。今はもう作られていない柄で、元箱も残っていました。同じものは3,500円前後で出ていましたが、早く手放したくて3,000円に。
「はじめまして。こちら、2,700円にしていただくことは可能でしょうか。」
差額は300円。その小ささに、かえって引っかかりました。以前、値下げに応じた相手から、受け取ったあとで細かな傷を指摘されたことがあったからです。スマホのメモには「お値下げ交渉はご遠慮ください」という文面が、プロフィールに書き足すか決めきれないまま残っていました。
断りの文面を打ちかけて、消しました。300円で揉めるのも疲れる。結局、少し硬い言葉のまま返信しました。
「コメントありがとうございます。すでにお安くしているのですが、2,700円でお受けします。」
まもなく「ありがとうございます。購入させていただきます。」と届き、取引が始まりました。
開く前に読み返した自分の返信
支払いの通知を見て、マグを緩衝材で巻き、元箱に収めました。ふたを閉じてテープに手を伸ばしたとき、取引メッセージが届きました。差出人は、あの購入者です。
開く前に、自分の返信を読み返しました。「すでにお安くしているのですが」。わざわざ書かなくてもよかった一言です。300円の差額に引っかかって、相手のことを何も知らないまま、硬い言葉を選んだのは私でした。
前に傷を指摘されたときのことが、また頭をよぎります。今度は、何を書かれているのだろう。
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通知に見えた、お礼の言葉




























