
「予定多すぎ」と私の手帳を見た彼→翌週、私の予定が3つ勝手にキャンセルされていました
コラム
「私の予定は、私が決める」
帰ってきた彼に、スマホの画面を向けました。
「なんで勝手にキャンセルしたの?」
彼は鞄を床に置き、少し間を空けてからうなずきました。引っ越しと幹事のほかに、彼の姉のフリーマーケットも断ったと言いました。
「ごめん。勝手に決めたのは悪かった」
「休む日、1日くらいあってもいいと思って」
返ってきた説明は、それだけでした。それなら、どうして3つとも、私に聞く前に断ったのか。友人とも彼の姉とも、私の知らないところで話がついていたことが納得できませんでした。3つとも、私が自分で引き受けた約束です。
「私の予定は、私が決める」
彼は「うん」とだけ返し、言い訳を重ねませんでした。話のあと、3つの予定には自分で線を引きました。
そして...
引っ越しの日、手帳のその欄には線の跡だけが残っていました。彼は玄関の棚から軍手を取り、「ちょっと出てくる」と言って出ていきました。行き先を聞きそびれたまま、ドアは閉まってしまいました。
線の引かれた欄を眺めたあと、陶芸教室に電話をかけ、2回ずらした体験をその日の午後に入れてもらいました。空けたのは彼でも、そこに書く予定は自分で選びたかったのです。
線の下に「陶芸」と書き足しながら、軍手を持った彼がどこへ向かったのか、そのときはまだ知りませんでした。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)





























