「お前は練習台」と送った彼→3日後、本番相手から2通のメッセージが届きました

コラム

「練習台って何?」への返事は「そのうち話す」だけでした。本番の相手は誰なのか。考えるほど、届いた文が誰かのための下書きに見えてきました。

通知を開くと、彼からいつもより長いメッセージが届いていました。普段は「了解」か「おつ」しか返してこない人です。そんなメッセージが、ここ2週間ほど毎日のように届いていました。理由を聞いてみたのは、ほんの軽い気持ちからでした。

「了解」しか返さない彼からの長文

付き合って1年になる彼は、会っていても聞き役に回ることが多い人です。その彼から、ある日を境に「雨なのに傘こっちに寄せて、駅まで送ってくれたよね。ありがとう」「昨日、電話で愚痴聞いてくれて助かった。ありがとう」と、文の終わりに必ず「ありがとう」がつくメッセージが届くようになりました。

届くたびにスクリーンショットを撮っていたので、写真フォルダはいつの間にか彼の文で埋まるほどでした。

嬉しさに背中を押されて、ある日送ってみました。「最近どうしたの?なんか優しい」

既読がついてから返信までは、少し間がありました。届いたのは「バレた?」、続けて「お前は練習台」。その下に、親指を立てたスタンプが1つ。

削除できないスクリーンショット

「練習台って何?」と送ると、既読のまま返事は来ず、しばらくしてから「そのうち話す」とだけ返ってきました。

練習というからには、本番の相手がいるはずです。職場の後輩か、同窓会で再会した誰かか。浮かぶ顔を数えながら写真フォルダを開き、スクリーンショットを選んでは、削除を押さずに閉じる。そんなことを何度も繰り返しました。

今頃、本番の相手にはどんな文を送っているのだろう。そう考えると、傘の一文さえ誰かのための下書きに思えてくる始末でした。

彼からのメッセージは次の日から「おつ」に戻り、私も「おつかれ」とだけ返しました。

3日後、スマホに通知が届きました。表示されていたのは、彼の名前ではありませんでした。

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通知に出た名前
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