
「泣かせたら許さない」婚約直後、彼の親友から届いた一行→披露宴のマイクの前で読まれた手紙
コラム
読み上げられた「続き」
披露宴の終わりが近づき、彼の親友がマイクの前に立ちました。会うのは、この日が初めてです。私は正面を見られず、テーブルのグラスばかり見ていました。
手紙は彼と親友の子どもの頃の話から始まり、会場は何度も笑いに包まれました。その途中で、急に私が呼ばれたのです。
「新婦さん、初めて送ったメッセージが短すぎてすみませんでした。あれには続きがあります」
顔を上げると、彼の親友は便箋から目を離さずに続けました。
「もしこいつが泣かせるようなことをしたら、まず僕に言ってください。僕が先に怒ります」
会場に笑いが起き、隣の彼はおしぼりで顔を押さえていました。
許さないと言われていたのは、私ではありませんでした。「泣かせたら」の主語は、最初から彼だったのです。婚約してからずっと続いていた怖さが、その一言で笑いに変わりました。
そして...
式の翌日、私は彼の親友にメッセージを送りました。
「手紙、ありがとうございました。あのメッセージ、ずっと怖かったです」
彼の親友からの返信は、すぐに届きました。
「ですよね。主語が抜けてました」
ソファで吹き出すと、隣の彼が何事かと画面をのぞき込みました。私は続けて聞きました。
「どうして続きを送らなかったんですか?」
今度は少し間があってから、彼の親友から返事が届きました。
「長くなるんで、また今度話します」
怖かったあの一行は、今では夫婦の笑い話です。ただ、あれほど短い言葉の続きが、なぜ「長くなる」のか。その答えは、まだ聞けていません。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)

























