午前2時に「起きてる?」と送ってきた彼→返事する前に取り消し、翌朝届いたのは「ごめん、なんでもない」

コラム

つながらない電話と、短い返事

呼び出し音は、いつまでも途切れないまま。留守番電話に切り替わったところで、通話を切りました。
しばらくして、メッセージが届きました。
「今出られない。あとでかける」
出られない理由は書いてありません。手が離せないだけなら、それで当然です。頭では分かっているのに、取り消された「起きてる?」と並べると、どうしても別の意味を探してしまいました。
店頭に立っていても、ポケットの中のスマホが気になって仕方ありませんでした。誰に送るつもりだったのか。送ってから、何に気づいて取り消したのか。想像は悪いほうへばかり広がっていきました。

そして...

着信があったのは、仕事を終えて店を出た直後でした。画面には健太の名前。深呼吸を1つしてから、通話ボタンを押しました。
「あのさ、昨日の夜のことなんだけど」
いつもより低い声でした。その続きを聞くのが、少しだけ怖かったのを覚えています。
けれど、健太が順番に話してくれたのは、私が想像していた話ではありませんでした。最後まで聞いて、私は少し黙ってから言いました。
「次は、取り消さないで」
取り消された「起きてる?」の続きに、彼は何を打とうとしていたのでしょうか。

(20代女性・アパレル販売)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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