
2年おそろいだった柴犬のスタンプをやめた俺→彼女の話を聞いてから、ひそかに進めていたこと
コラム
「スタンプ変えたの?」。そう聞かれて、照れくささから「かわいいでしょ」とごまかしました。本当の理由は、連休の誘いと一緒に伝えるつもりだったのです。
寝る前のやりとりの最後に、俺は新しく買った三毛猫のスタンプを送りました。相手は、付き合って2年の彼女です。おそろいの柴犬をやめたことに彼女がどう思うかまでは、考えていませんでした。
彼女の実家のこと
去年の冬ごろから、俺は彼女との結婚を意識し始めていました。そろそろご両親に挨拶に行きたい。そう考えていたのです。
ところが、彼女は実家の話をほとんどしません。この2年、連休はいつも俺と過ごしてくれていて、実家には帰っていないはずでした。
そんなとき、彼女から一通のメッセージが届きました。
「実家のみかん、また太ったって母から写真きた」
「三毛猫なんだ。名前、みかんっていうの?」
「そう。もう12歳のおばあちゃん」
写真の中の三毛猫は、丸くなってこちらをにらんでいました。12歳のおばあちゃんと聞いて、会える時間はそう長くないかもしれないと思いました。彼女を早く、みかんに会わせてあげたかったのです。
三毛猫を選んだ理由
その日のうちに、みかんに似た三毛猫のスタンプを探して買いました。会いに行く日までに、彼女の家族の一員を覚えておきたかったのです。
翌日から、おやすみは三毛猫で送ることにしました。
「スタンプ変えたの?」
「うん、かわいいでしょ」
本当はみかんに似ているからだと言いたかった。でも理由を話せば、挨拶の話まで全部話すことになりそうで、ごまかしてしまいました。
それから、彼女のおやすみはスタンプのない「おやすみ」だけになりました。気にはなっていましたが、連休の予定が決まってから話せばいいと思っていたのです。
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連休の誘い


























