
返信を必ず17分待っていた僕が、付き合って1周年の日だけ数秒で「今から行く」と送った訳
コラム
「たまたまじゃない?」と返したあの日、本当は17分の意味を全部話してしまいたかったのです。それができなかったのは、昔言われた言葉のせいでした。
スマホのタイマーを17分に合わせ、僕は書き終えた返事を画面に残したまま待ちました。送信ボタンを押すのは、タイマーが鳴ってから。友人の紹介で知り合った彼女と付き合い始めてから、これが僕の決まりでした。
「重い」と言われた過去
学生の頃、付き合っていた相手に言われたことがあります。
「返信早すぎて、ちょっと重いんだよね」
それ以来、好きな人にメッセージを送るのが怖くなりました。すぐに返したい気持ちを抑えるために、僕は自分なりの決まりを作りました。
彼女のペースに合わせていれば、重いと思われずに済む。17分という数字は、そう考えて選んだものでした。
そのかわり、心の中で一つ約束をしていました。1年続いたら、タイマーをやめて本当のことを話そう、と。
ばれかけた決まり
返事は、いつもすぐに書き終えていました。それから17分、タイマーの数字が減っていくのを眺めて過ごしていました。
ある日、彼女からこう届きました。
「いつも返信、ちょうど17分後だよね」
正直に話せば、彼女はきっと笑ってくれる。分かっていても、昔の言葉が頭から離れません。迷っているうちにタイマーが鳴り、僕は打ち込みました。
「そうかな、たまたまじゃない?」
送ったあとで、この返事さえ17分待っていた自分に気づき、情けなくなりました。
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鳴らさなかったタイマー


























