
返信を必ず17分待っていた僕が、付き合って1周年の日だけ数秒で「今から行く」と送った訳
コラム
鳴らさなかったタイマー
1周年の日は、どうしても外せない仕事が入っていました。会えないことは、前の週に伝えてありました。
会社を出たところで、スマホが震えました。
「1年間ありがとう。今日、会いたかったな」
いつものようにタイマーを起動しかけて、やめました。今日で1年。自分と約束した日です。重いと思われてもいい。今すぐ会いたいのは、僕も同じでした。
入力欄に打ち込んで、すぐに送信しました。
「今から行く」
そして...
駅まで走り、電車に飛び乗りました。彼女の部屋のチャイムを鳴らすと、すぐに玄関の扉が開きました。立っていた彼女の目は、赤くなっていました。
「17分じゃなかった」
彼女にそう言われて、僕は全部話しました。昔言われた言葉のことも、毎回タイマーを使っていたことも。
彼女は呆れたように笑ってから、「重くていいのに」と言いました。
最後に一つだけ、ずっと言えなかったことを打ち明けました。知り合ったばかりの頃、僕の最初のメッセージに彼女の返事が届くまで、17分かかったのです。
彼女がずっと数え続けていた17分は、僕が初めて彼女の返事を待ちわびた時間でした。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























