
「無理なら、無理って言ってね」と届いた僕→既読のまま5日、ノートに家系図を描いていたわけ
コラム
ノートに描いた線
文章で説明するのはあきらめました。代わりに、ノートに家系図を描くことにしたのです。
父と今の母、弟。生みの母と、その家族。名前を書いて、線でつないでいきました。線の横には「仲がいい」「年に一度会う」と、今の関係を小さく書き添えました。ご両親に何を聞かれても、彼女が困らずに済むように。
描き終えてみると、思っていたよりずっと複雑な図になっていました。それでも、これが僕の家族です。
6日目、僕はそのページを写真に撮り、メッセージを添えて送りました。
「返事が遅くなってごめん。会う前に、聞いてほしいことがある」
そして...
その日の仕事が終わった頃、彼女から電話がかかってきました。
僕は家系図を見てもらいながら、線を1本ずつたどるように説明しました。彼女はほとんど口を挟まずに聞いてくれました。
「話してくれて、ありがとう。全部聞いても、会ってほしい気持ちは変わらないよ」
彼女のその言葉で、5日も待たせたことが急に申し訳なくなりました。
電話を切ったあと、僕はもう一度ノートを開きました。自分の名前の隣に四角を1つ描き足し、線でつないで、彼女の名前を書き入れました。
打ち明けるために描いた家系図は、その日から、彼女を家族に迎えるための図になりました。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























