
「でも笑われそうだから、ちょっと待って」と送った俺→既読をつけるまでの60分にしていたこと
コラム
「でも笑われそうだから、ちょっと待って」と送ったあと、俺は長いメッセージを打っては消していました。彼女に伝えたかったのは、少し情けない本音です。
夕飯の写真に「うまそう。俺も腹減った」と返した直後、スマホが震えました。付き合って5か月の彼女から届いたのは「返信早いね」という軽いメッセージです。ただのからかいだと分かっていたのに、そのときの俺はうまく笑えませんでした。
即レスしかできない俺
メッセージが届くと、どんなときでもすぐに開いてしまう。それが俺の癖でした。
「返信早いね」を見た瞬間、暇なやつだと思われた気がして、「早いとだめなの」と打っていました。謝るスタンプが届いても素直になれず、返したのは「べつに」だけです。
その晩、彼女とのやりとりをさかのぼって気づいたことがあります。付き合う前の俺は、彼女の返事が来るまで何度もスマホを手に取っていました。何て返ってくるかを想像しながら、彼女のことばかり考えていたあの時間が、妙に楽しかったのです。今はすぐに返事が来るので、その時間がほとんどありません。
タイマーが鳴るまでの60分
翌日から、ひとつ決まりを作りました。彼女からの通知が来たら、スマホを伏せてタイマーを60分にセットする。鳴るまでは開かず、何が書いてあるかを予想してメモに書いておくのです。
これが思った以上に楽しく、タイマーが鳴るとすぐに開いて、いつもどおりの返事を送りました。ただ、彼女は相変わらず俺のメッセージに一瞬で既読をつけます。俺のことを考えながら待つ時間を、彼女にも持ってほしい。そう思って、3日目に「そっちも既読つくの早すぎ。もうちょいゆっくりでいいよ」と送りました。
しばらくして、彼女から「最近ずっと1時間後に既読つくよね。なんかあった?」と届きました。このメッセージだけは、タイマーを待たずに開いてしまいました。
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笑われそうな本音





























