交際初日、彼女のメッセージを6時間開けなかった俺。友達12人がお祝いスタンプを送るまで

コラム

届いた通知をすぐに開けば、それで済んだはずでした。けれど、付き合って最初の返事だけは、どうしても特別なものにしたかったのです。
改札を抜けてホームに着いても、顔がゆるんだままでした。サークル時代から好きだった彼女が、さっき「付き合ってください」にうなずいてくれたのです。気づけば俺は、彼女ではない相手に電話をかけていました。

ホームでかけた電話

最初にかけたのは、サークル時代から一番仲のいい友達でした。俺が3年近く彼女を想い続けていたことを、知っている相手です。「付き合えた」と言うと、電話の向こうで大声を上げて喜んでくれました。

そのとき、耳に当てたスマホが短く震えました。画面を離して見ると、通知には彼女の名前と「今日はありがとう。」、続けてスタンプが1つ。すぐに開きかけて、手を止めました。付き合って最初の返事を、浮かれた頭の思いつきで済ませたくなかったのです。既読をつけるのは、返事を決めてからにしようと思いました。

最初の返事を決めるまで

その友達に相談すると、「前に、あそこ行きたいって言ってたよな」と、彼女がサークルの集まりで話していた水族館の名前を出してきました。俺は覚えていなかった話です。

友達が、彼女を除いたサークル仲間のグループチャットに書き込むと、「ほかにも何か言ってた」「好きなケーキはあれ」と、彼女の話が次々に集まってきました。1人ずつ電話をかけて話を聞くうちに家に着き、気づけば何時間もたっていたのです。

慌てて彼女のメッセージを開いたときには、送られてから6時間以上が過ぎていました。

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12人分のスタンプ
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