「スマホの通知、すごい数だったね。大丈夫?」と届いた俺が、ごまかすのをやめた128件の未読

コラム

「大丈夫?」への返事

彼女を玄関で見送ってしばらくすると、ポケットのスマホが光りました。彼女からの「スマホの通知、すごい数だったね。大丈夫?」でした。

見られていた。そう分かったとたん、取り繕う言葉がいくつも浮かびます。けれど、未読は128件を超えていました。取引先の名前がずらりと並ぶ通知の中に、彼女の名前が埋もれているのを見て、もうごまかす気にはなれませんでした。

「正直、全然大丈夫じゃない。仕事の連絡が多すぎて、返事が遅くなってた。ごめん」と送りました。

そして...

既読はすぐにつきました。少しして届いたのは「私のせいじゃなかったんだね」。続けて「でも、もっと早く言ってほしかった」。

その一言で、彼女がどれだけ自分を責めていたのかを知りました。週明け、俺は初めて上司に、担当を分けてもらえないかと相談したのです。

予約のことも、その日のうちに打ち明けました。「来月、あのパスタ屋さん取ってある」。数時間後にしか送れなかったあの「了解」は、本当は、彼女と行く席をもう押さえたという意味でした。

(20代男性・営業職)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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