「お父さんも同じことを言ってたわよ」と実家の母に笑われた俺が、彼女の弁当にスマホを向けるまでの事情

コラム

写真に残したもの

3度目は、食べずに写真だけ撮るつもりでした。母に見せて、同じものを作れるように教わるためです。

ところが冷蔵庫の前で彼女に見つかり、とっさに「ごめん。食べたかった」とごまかしました。「家事をしない人が、人の弁当を食べるの?」と返されても、ごまかした手前、本当のことは言い出せません。

その通りだと思い、「……そうだな」とだけ返しました。弁当箱を戻す前に撮れた写真は、ぶれた1枚だけでした。

そして...

それから、仕事帰りに実家へ寄るようになりました。母の台所で、ぶれた写真を見せながら、卵焼きを焼く練習を続けていたのです。

まだ焦がしてばかりで、彼女には何も話せていませんでした。帰りが遅い理由を聞かれても、「ちょっと用事」としか答えていません。せめて焦げていない弁当を1つ作れてから、全部話すつもりでした。

結婚しても家事はしない。そう言った同じ口で、俺は母に「砂糖はどれくらい?」と聞いていました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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