
「家族と俺、どっちを取る」と迫った彼を実家に連れていくと→食卓で私より先に口を開いた母
コラム
母が先に出した答え
「その話なら、もう答えは出てるのよ」
母はそう言って、彼のほうを見ました。
いつもどおりの穏やかな声なのに、言い方には少しも迷いがありません。
彼は背筋を伸ばし、膝の上で手を組んでいます。
「先に答えたのは、うちのほうだから」
何の話なのか、まるで分かりませんでした。
母と彼が、いつそんな話をしたのでしょうか。
2人の顔を見比べても、どちらも私と目を合わせようとしません。
そして...
湯気の立つ肉じゃがを前に、しばらく誰も箸を動かしませんでした。
やがて母が、湯のみを置いて私に向き直ります。
「この人、この前1人でここへ来たのよ」
初めて聞く話でした。
私は肉じゃがの皿に目を落とし、隣の彼を見ました。彼は膝の上で手を組んだままです。
どっちを取るのかと迫った彼が、なぜ私より先に、1人で母を訪ねていたのでしょうか。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)






























