「俺が浮気しても文句言うな」と妹の前で言った彼→彼が誘っていた相手の正体を知った日

コラム

窓際の席で、彼と私の妹が向かい合っていました。私に気づいた妹は、少しも慌てずに手を振ります。青ざめていたのは、彼のほうでした。隣の椅子を引いてくれたのは妹です。

その1か月ほど前、鍋の湯気の向こうで、彼がスマホから顔を上げずに笑っていました。その日は妹が遊びに来ていて、私の部屋で3人で食卓を囲んでいたところです。画面ばかり見ている彼に一言注意すると、思いもしない言葉が返ってきました。

妹の前で言われた一言

「俺が浮気しても文句言うな」
彼は軽い口調で、そう言いました。
付き合って1年半、彼がこんなことを口にしたのは初めてです。
普段の彼は、どちらかといえば口数の少ない人でした。
笑って流すべきか迷っていると、向かいの妹が箸を置きました。
妹は何も言わずに、彼の顔をしばらく見ていました。
彼はそれに気づかないまま、またスマホに目を戻します。
妹の前で恥をかかされたようで、鍋の味もよく分かりませんでした。
妹が帰ったあとも、あの言葉が耳に残っていました。
彼に問いただす気力もなく、その日はそのまま片づけを終えたのです。

残業のはずの彼

1か月ほどたったころ、彼からメッセージが届きました。
「今日は残業」
その少しあと、今度は妹からメッセージが届きます。
「駅前のカフェに来て。窓際の席」
理由を尋ねても、返事はありません。
妹がこんなふうに私を呼び出すのは、これが初めてでした。
嫌な予感がして、仕事を早めに切り上げました。
駅前のカフェは、私の会社から歩いてすぐのところにあります。
ドアを開けると、窓際の席に妹の後ろ姿が見えました。
その向かいに座っていたのは、残業のはずの彼でした。

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少しも慌てない妹
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