「奢られるのが当然だと思うな」と言った彼→誕生日の会計も割り勘、改札で渡された封筒

コラム

誕生日の会計と財布のレシート

伝票を見た彼が開いたのは、やはりスマホの電卓でした。
「5200円ね」
いつもと同じ声です。私は財布からお札を出して、彼に渡しました。
レジで受け取ったレシートを、彼はやはり丁寧に折り、財布のカードの隙間に差し込みました。今日も割り勘なんだ。誕生日くらいは、と思った自分が少し恥ずかしくなったのです。
改札の前まで来ると、彼が鞄から白い封筒を取り出しました。角のふくらんだ、厚みのある封筒でした。
「これ、家で開けて」
彼はそれだけ言うと、反対方向のホームへ歩いていってしまいました。

そして...

電車の座席で、膝の上の封筒を何度も裏返しました。表にも裏にも、何も書かれていません。
家に着いて開けると、中にはレシートの束と1枚の紙が入っていました。
レシートは、これまでのデートのものです。紙のほうは、前に私が行ってみたいと話した温泉旅館の予約票でした。
私は彼に、2通のメッセージを送りました。
「レシート、全部取ってたの」
「旅館はうれしい。でも、次からはたまに普通に奢って」
誕生日まで割り勘にした彼が、なぜレシートを1枚残らず取っておいたのか。居酒屋のレジで聞いた「奢られるのが当然だと思うな」は、何だったのでしょうか。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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